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医療法人三仁会　あさひ病院　スポーツ医学・関節センター長 岩堀裕介　先生 　野球肘・野球肩は、今でも後を絶ちません。しばらく投球を休んだだけでは、すぐに再発してしまい、場合によっては復帰困難となることもあります。それは、投球や練習のし過ぎの他に、全身のコンディション不良、投球動作不良といった問題が放置されているからです。野球肘・野球肩を治療・予防するためには、単なる投球休止や肘・肩局所の治療だけでなく、姿勢を含む全身のコンディショニングや投球動作の修正も必要です。近年、普及しつつある野球検診は、そうしたことを勉強する良い機会になっています。特にエコー検診は、野球肘のガンである上腕骨小頭離断性骨軟骨炎の早期発見に役立っています。 ーーー 子どもの時からのスポーツ習慣でロコモ予防！ 今年の日本整形外科学会のテーマは「子どものスポーツとロコモ」です。“子ども”と“ロコモ”なんて関係ないじゃないかと思われますよね。でも子どものころからの運動習慣はロコモを予防すると考えられています。ただし、やりすぎて関節を痛めては元も子もありませんのでご注意してください。適度な運動を生涯続けて、いつまでも元気で過ごしましょう。