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![【森友事件】籠池容疑者、事前に補助金審査の評価委員にも接触 [08/03]©2ch.net YouTube動画>1本 ->画像>21枚](http://www.sankei.com/images/news/170803/wst1708030067-n1.jpg)
大阪地検特捜部の取り調べを終え、自宅に戻る森友学園の籠池泰典前理事長=7月27日午後、大阪府豊中市
学校法人「森友学園」(大阪市)が小学校建設に絡み、国の補助金を詐取した事件で、詐欺容疑で逮捕された学園前理事長の籠池泰典(かごいけ・やすのり)=本名・康博=容疑者(64)が補助金の申請前、
審査を担っている評価委員会の委員に複数回にわたり接触していたことが3日、関係者への取材で分かった。
この委員は学園の審査には加わらず、国は支給決定に影響はなかったとしている。
大阪地検特捜部は受給に至る経緯を詳しく調べている。
補助金は、木材建築を推進する「サステナブル建築物等先導事業」。
国の委託を受けた一般社団法人「木を活かす建築推進協議会」(東京)が補助金の審査や支給の業務を行っている。
同協議会の評価委員会は学識経験者7人で構成。
応募事業について木材の使用状況や防火面の設計などを評価し、国土交通省はその結果を踏まえて補助対象を決める仕組みだ。
関係者によると、籠池容疑者と京都市の設計事務所役員は平成27年春、評価委員を務める国立大教授と面会。
学園が大阪府豊中市の国有地で計画していた小学校建設について「防火地域で木造は難しいのか」などと助言を求めた。
教授は「技術的には問題ない」と応じ、その後も何度か電話で問い合わせを受け、補助金の仕組みも説明した。
学園は同年7月に補助金を申請した一方、教授は学園側と接触したため、審査への参加を辞退した。
学園は同年9月に補助対象に選ばれ、補助金の上限が6194万円に決まった。
教授は「審査から外れたので全く疑義はない」とし、国交省も「評価に影響はなかった」としている。
この補助金をめぐって籠池容疑者らは、実際の工事代金よりも高額な約23億円の契約書を提出し、29年2月までに受給した約5600万円(後に全額返還)を詐取した疑いがある。