http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171123/k10011232981000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_030
11月23日 6時57分
フランスのマクロン大統領は、北アフリカのリビアで横行する人身売買について、「人道に対する罪だ」と述べて強い懸念を示し、リビアの当局が十分な対応を行わない場合、国連安全保障理事会で新たに制裁を決議すべきだという考えを強調しました。
北アフリカのリビアは、ヨーロッパに向かう多くの難民や移民の出発地になっていますが、国連は、特に女性や子どもたちが犯罪組織などに監禁されたうえ、人身売買の対象になっていると指摘しています。
マクロン大統領は22日、パリの大統領府でAU=アフリカ連合の議長国を務めるギニアのコンデ大統領と会談したあと記者会見を開き、リビアで横行する人身売買について、「人道に対する罪だ。テロも含む深刻な犯罪の資金源になっている」と述べ、強い懸念を示しました。
そのうえでリビアの当局が人身売買を防止するための十分な対策を行わない場合、国連安保理でリビアに対し新たに制裁を決議すべきだという考えを強調しました。さらにマクロン大統領は「人身売買のネットワークを根絶するために、アフリカの国々と連携する」と述べ、来週予定しているアフリカ諸国への訪問で協力を呼びかける方針です。
マクロン大統領としては、リビアへの関与を強めることで、アフリカからの不法移民やテロ対策に苦慮するヨーロッパ各国の間で主導権を握りたい思惑もあるものと見られます。
11月23日 6時57分
フランスのマクロン大統領は、北アフリカのリビアで横行する人身売買について、「人道に対する罪だ」と述べて強い懸念を示し、リビアの当局が十分な対応を行わない場合、国連安全保障理事会で新たに制裁を決議すべきだという考えを強調しました。
北アフリカのリビアは、ヨーロッパに向かう多くの難民や移民の出発地になっていますが、国連は、特に女性や子どもたちが犯罪組織などに監禁されたうえ、人身売買の対象になっていると指摘しています。
マクロン大統領は22日、パリの大統領府でAU=アフリカ連合の議長国を務めるギニアのコンデ大統領と会談したあと記者会見を開き、リビアで横行する人身売買について、「人道に対する罪だ。テロも含む深刻な犯罪の資金源になっている」と述べ、強い懸念を示しました。
そのうえでリビアの当局が人身売買を防止するための十分な対策を行わない場合、国連安保理でリビアに対し新たに制裁を決議すべきだという考えを強調しました。さらにマクロン大統領は「人身売買のネットワークを根絶するために、アフリカの国々と連携する」と述べ、来週予定しているアフリカ諸国への訪問で協力を呼びかける方針です。
マクロン大統領としては、リビアへの関与を強めることで、アフリカからの不法移民やテロ対策に苦慮するヨーロッパ各国の間で主導権を握りたい思惑もあるものと見られます。
